ルネサス テクノロジは、有機ELグラフィックパネル駆動用のデータドライバC64665とスキャンドライバC64666を製品化し、5月7日に量産を開始する。同社が5月6日に明らかにしたもの。C64665は定電流駆動型のドライバで、隣接出力間の出力電流差を±1%以下に抑えた点が特徴。一方、C64666は吸い込み側のオン抵抗が6.5Ωと小さい。
同データドライバは0.5ミクロンBiC-DMOSプロセスを採用し、バイポーラ素子で安定した高精度電流源を構成したという。その結果、出力電流差は1%以内となり、「グラフィックパネルの輝度バラツキを抑え、クリアな表示を実現できる」(同社)。チップサイズは10.07×1.95mm。
また、一般にスキャンドライバは電流を効率よく吸い込めるようにするため、吸い込み側オン抵抗を極力小さくすることが望まれる。C64666は0.5ミクロンBiC-DMOSのDMOS素子を使用し、6.16×2.12mmの小チップサイズで6.5Ω typ.という低オン抵抗を達成した。
両製品とも双方向にカスケード接続でき、パネル画素数の拡大に対応可能。出力数はC64665が128出力、C64666が88出力で、いずれもプッシュプル形式。サンプル品の税込み価格は、C64665が630円、C64666が315円。金バンプ付きチップの形態で供給する。
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