Googleは米国時間7月25日午後、「AdWords」システムに変更を加え、広告主が自社広告における無効なクリック数を把握できるようにすることを発表した。これは、オンライン広告業界で浮上しているクリック詐欺への懸念に対応するGoogleの取り組みとなる。
Googleでビジネス製品マネージャーを務めるShuman Ghosemajumder氏は、「これにより、広告主はGoogleが発見した無効なクリック数、さらには登録されたクリック総数に占める割合も把握できる」と述べる。
クリック詐欺とは、ウェブサイトのオーナーが広告収入を増やすために自分のウェブサイトにある広告をクリックしたり、競合他社の広告予算を浪費させるためにその会社の広告をクリックしたりする行為を指す。Ghosemajumder氏によると、無効なクリックには偶然やってしまったダブルクリックなども含まれるという。Googleは、このような無効なクリックについては、広告主に課金しない。
「この件に関して、広告主から寄せられる透明性を求める声は高まっている」とGhosemajumder氏は述べる。「これまで広告主は、自社が独自に行った計算と比較するためのデータを多く持っていなかったため、Googleの利点を理解しにくかった」(Ghosemajumder氏)
Googleがクリック詐欺に関する最新のデータを提供してこなかったため、広告主はこれまでサードパーティが提供する予想値に頼る以外手段がなかった。このようなサードパーティ会社が提供するクリック詐欺対策のためのサービスは、より多くの業務を獲得するために数を水増ししている、とGoogleは非難している。
業界レポートによると、クリック詐欺の占める割合は総クリック数の14.1〜14.6%が平均で、高いものになると20%に達するものもあるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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