Seagate Technologyは中小企業やハイテクに詳しいホームユーザー向けに、容量1テラバイトのストレージを899.95ドルで発売すると発表した。データストレージ製品の価格は下がり続けているが、その流れを如実に示す新製品といえる。
米国時間7月10日に発表された「Maxtor Shared Storage II」は、500Gバイトのハードディスクドライブ(HDD)を2基搭載するデュアルドライブ構成だ。HDDのデータを保護する最も単純な方式であるRAID 1(ディスクミラーリング)の設定も可能で、この場合はすべてのデータがただちにセカンドドライブにバックアップされるとSeagateでは説明している。
Seagateによると、このShared Storage IIはUSBポートを2基搭載しているため、USB接続のプリンタを2台、または外付ストレージ製品を2台、あるいはそれぞれを1台ずつ接続、共有できるという。また、この製品には「Drag and Sort」というファイル整理ソフトウェアが付属しており、さまざまなファイルの種類を特定して並べ替えたり、音楽、写真、動画、ウェブ、ソフトウェア、ドキュメント向けのフォルダに仕分けして保存したりできる。
しかし、1テラバイトを超えるデータの整理や並べ替えが大変な場合は、付属の「EasyManage」CDを利用すれば、デスクトップアイコンを使って作業を簡単に行えるとSeagateでは述べている。
多くの場合、大量のデータの保存や読み出しでネックとなるのは、ストレージドライブとそのドライブを使用するシステム間の接続速度だ。そこで、Seagateでは多くのユーザーがこの新製品にPCなどの機器を2台以上接続して使用することを想定し、最大10個までの機器を同時接続できるようにしている。また、これを実現するために、ギガビットイーサネットと呼ばれる新しい高速のLAN規格に対応した。
また、Seagateによれば、IT管理者の役割を果たす「SimpleView」機能を内蔵しており、バックアップとストレージの詳しい状況が一目でわかるという。
さらに、USB接続の外付ストレージであるMaxtorの「OneTouch」シリーズ、またはSeagateの「Pushbutton」シリーズをMaxtor Shared Storage IIに接続し、追加バックアップスケジュールを設定すれば、Shraed Storage IIに保存されているデータが自動でコピーされ、オフサイトでのデータ保管や管理も可能だ。
Maxtor Shared Storage IIの出荷時期は2006年7月の予定。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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