Microsoftが「Private Folder 1.0」を発表した。この無償ソフトウェアを使うと、自宅もしくは職場のコンピュータ上にある機密性の高いデータをパスワード保護されたフォルダに保存できるようになる。
Private Folder 1.0は、ユーザーデスクトップに保存され、コンピュータやアカウントを使う第三者からプライベートなデータを守ることを目的としている。だが、社員らが機密性の高いデータをパスワード保護されたプライベートフォルダに隠した場合、IT管理者らに付随的にどのような結果が生じるのかはまだ分からない。また、Microsoftは同ソフトウェアに対するサポートを提供しない。
Microsoftは発表に際して、「Private Folder 1.0は、友人、同僚、子どもなどと自分のPCやアカウントを共有する人にとって便利なツールで、プライベートなデータを守ってくれる」と述べた。
同ソフトウェアをダウンロードしたい場合は、まず自分のコンピュータをWindows Genuine Advantageプログラムに通す必要がある。論争を呼んでいる同海賊版対策ツールは、動作中のMicrosoft Windowsが正当なコピーであるかどうかを検証するようになっている。
同ソフトウェアを利用するには、Service Pack 2が適用されたWindows XPの「Home Edition」、「Professional Edition」、あるいは「Media Center Edition」も必要になる。また、同ソフトウェアを適切に動作させるためには、SVGAに対応した高解像度ビデオアダプタとモニタも必要になる。
一部の観測筋からは、Private FolderはIT管理者らに問題を引き起こす可能性があるのでは、との懸念が出ている。
Windows Server 2003関連のサイトであるMSBlogでは、Stuart Grahamという名前の人物が、「企業に与える影響を考慮しているなら結構なことだ。すべてのデスクトップをブロックする方法や、ユーザーが必ずファイルをなくすので、そのときのサポート方法など、この製品の情報集めに既に奔走している状況だ。家庭のユーザーにとってはメリットのある製品だが、Microsoftは、あまり考えずにこれをリリースしたようだ」と書き込んでいる。
もう1人のDaniel Goldleafという人物は、企業は社内のPCに関する利用条件を定め、自分のシステムに同ソフトウェアをダウンロードしないよう社員に指導するべきだと、MSBlogに書き込んでいる。
Goldleaf氏はさらに、「もし(Private Folderを)インストールしていたら、『アプリケーションの追加と削除』を使ってアンインストールすることだ」と付け加えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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