CA(前Computer Associates International)がディザスタリカバリソフトウェアのXOsoftを買収し、データ保護および管理サービスを拡大すると、米国時間7月11日に発表した。
CAによると、同社はXOsoftの技術を利用して、セキュリティ、バックアップ、リカバリのツールをさらに提供できるようになるという。XOsoftは、アプリケーションのダウンタイムを最小限にとどめ、企業が損失をできるかぎり抑えてデータ修復を行えるようにする、リカバリマネジメント製品を提供している。
「CAには30万人の顧客がいる。これでわれわれの提供できるリカバリマネジメント製品のスイートが揃ったわけで、継続的データ保護やスナップショット管理からボールト管理まで、顧客のニーズを満たせる」と、CAのストレージビジネス担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのBob Davis氏はインタビューで語った。
XOsoftによれば、同社の製品によってMicrosoftの「Windows Server」「Exchange Server」「SQL Server」「Internet Information Service(IIS)」、およびOracle製品など、さまざまなファイルサーバおよびアプリケーションサーバを扱えるようになり、災害時に企業が行う電子メールその他のアプリケーションの復旧を支援できるという。
「XOsoftは42カ国に1600の顧客を抱え、四半期ごとに約20〜25%成長している」と、XOsoftの最高経営責任者(CEO)であるLeon Shtilman氏はインタビューで語った。
Shtilman氏によれば、XOsoftはCAに重要な2件の特許も譲渡するという。そのうち1件は、XOsoftが「Assured(確かな)」という語を冠したソフトウェアとインストール技術に関するものらしい。同社の「Assured Recovery」は、復旧テストの時間と費用を最小限にする。また、同社のソフトウェアインストールツールを使えば、再起動せずにソフトウェアをインストールできる。Davis氏によれば、どちらの製品も「BrightStor」製品シリーズに含まれる予定だという。
「XOsoftはデータ保護ツールを提供してくれるだけにとどまらない。1つの企業としてのXOsoftのリーダーシップと業績から考えて、同社の買収はCAにとって喜ばしいことだ。XOsoftは明らかにこの分野をリードする企業であり、CAが提供する『ARCServe』製品との相乗効果は大きいはずだ」とDavis氏は述べた。
CAは、非公開企業であるXOsoftの買収条件を公表していない。XOsoftの本社はマサチューセッツ州ウォルサムにあり、カリフォルニア州、ニューヨーク、イスラエルに支社がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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