松下、日米で映画タイトルを制作するBD-ROMオーサリングサービスを開始

 松下電器産業(中村邦夫社長)は6月26日、ブルーレイディスク(BD)規格 に準拠した再生専用ディスク(BD-ROMディスク)の映画ソフトを制作するオー サリングサービスを日米で提供すると発表した。サービス開始は、米国で7月1 日、日本では8月1日からの予定。

 米国では、カリフォルニア州ハリウッド地区のPHL(パナソニックハリウッ ド研究所)内に、BD-ROMオーサリングの最新設備を導入し、映画会社からのBD -ROM映画ソフト制作の注文に応じる「BD-ROMオーサリングサービス」を開始す る。国内でも、東京・六本木の「パナソニックDVDオーサリングセンター」に 米国と同様の設備を導入して、サービスを始める。

 今回の設備には、松下が独自開発した「MPEG4AVCエンコーダ」と「Java対応 オーサリングシステム」の2つのシステムを導入。「MPEG4AVCエンコーダ」は、 従来の「MPEG2」と比べ、さらに美しい画質でのデジタル圧縮ができる。

 一方、「Java対応オーサリングシステム」では、Javaのプログラム機能を生 かした「ポップアップメニュー」などの多彩な双方向機能をディスクに搭載。 映画などのコンテンツが再生している環境上で機能が利用できるようにするこ とで、メニュー操作などが簡単に行える。

 06年は、複数のメーカーからBD規格に対応した機器の商品化が計画されてお り、その機器で再生するBD-ROMディスクの映画ソフトも、多くの映画会社が商 品化すると見られる。松下では、こうした実状に対応し、映画スタジオと密接 に連携し、より使いやすいBD-ROMディスクへと進化させていきたい考え。

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