次世代DVD規格「ブルーレイ・ディスク(BD)」の普及促進を目的とする活 動組織、ブルーレイ・ディスク・アソシエーション(BDA)は米国時間の1月5日夕(日本時間の正午前)、米ラスベガス(ネバダ州)で記者カンファレンス を開き、BDの最終規格が完全に固まったことを明らかにした。
記者カンファレンスは、ラスベガスで開催中の国際家電見本市「コンシュー マ・エレクトロニクス・ショウ(CES)2006」の一環として開かれた。BD対応 製品は現在、DVDプレーヤーやゲーム機などの分野で各社が開発を進めている が、最終仕様が決定したことで商品化に向けての作業が動き出すことになる。
BD対応の次世代ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の開発を進めるソ ニー・コンピュータエンタテインメントの久夛良木健・代表取締役社長兼グルー プCEOは、カンファレンス終了後、記者団に対し、「われわれ独自の仕様で製 品化するのでなく、最終規格の決定を待っていて良かった。今回の表明を受け、 (製品化の)ベストの日を決めたい」と述べ、PS3の早期の投入に強い意向を示 した。
BDは、ソニーのほか、松下電器産業、日立製作所、三菱電機、シャープ、パ イオニア、韓国サムスン電子、LG電子、米デル、アップル、ヒューレット・パ ッカード(HP)などが次世代DVD規格として提唱している。サムスン電子も同 日、BDプレーヤーを北米市場で今春から販売開始することをCES会場で表明し ている。
記者カンファレンスでゲストスピーカーに招かれたデルのマイケル・デル会 長は、「顧客はデルがブルーレイを支援することを喜んでくれている。50GBと いう大容量があれば、シングルディスクでリッチなコンテンツが楽しめるよう になる」と歓迎のコメントを語った。
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