人気ゲーム「Grand Theft Auto」開発元、FTCと和解--アダルトコンテンツの隠ぺいで

文:Daniel Terdiman(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年06月09日 18時30分

 ビデオゲーム「Grand Theft Auto(GTA): San Andreas」の開発元が米国時間6月8日、米連邦取引委員会(FTC)と和解に至った。これで、GTAに性的コンテンツが隠されていることを証明するためにFTCが数カ月にわたって実施した調査も終結に向かう。

 Hillary Clinton上院議員(民主党、ニューヨーク州選出)を含む連邦議会の議員数名からの要求で、FTCの消費者保護部門は、GTAのアダルトコンテンツに適用された制限がダウンロード可能なソフトウェアで解除できるという、いわゆる「Hot Coffee」事件を調査してきた。GTAはPC用、「PlayStation 2」用、「Xbox」用が発売されていて、2004年と2005年に最もよく売れたビデオゲームの1つである。

 Entertainment Software Ratings Board(ESRB)で「M」つまり「成人向け(mature)」に指定されたビデオゲームは17歳以上が販売対象年齢となっている。一方、制限の解除が可能な性的描写を含んだ「GTA」コンテンツはESRBの決定により、「Adults Only(成人限定)」つまり「AO」指定が要求されることになった。

 同事件が発覚した2005年7月、同ビデオゲームを販売するTake-Two Interactive SoftwareとRockstar Gamesは年齢指定をAOに変更することに同意し、その後、同ビデオゲームの返品にかかる費用2450万ドルを負担したと、FTCは声明で述べた。

 8日に発表されたFTCとの和解では、Take-Two Interactive SoftwareとRockstar Gamesは「製品パッケージの分かりやすく目立つ場所に年齢指定に関する情報を載せ、あらゆるプロモーションや広告でアピールすること」に同意した。違反した場合は高額の罰金が科されることになる。

 つまり、これにより両社は、低い年齢指定を得るために意図的にビデオゲームの内容を今後決して偽らないことに同意したこととなる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]