ここ数週間、人気ゲームの「Grand Theft Auto: San Andreas」のPC版で、改造プログラム「Hot Coffee」を利用すると露骨な性的表現を含むミニゲームができるようになる問題が物議をかもしていたが、この問題がとうとう山場を迎えた。
Take-Two Interactiveは米国時間20日、Entertainment Software Rating Board(ESRB)の調査を受けた結果、子会社のRockstar Gamesが販売するゲームタイトル「Grand Theft Auto: San Andreas」のレーティングが“AO(成人指定)”に変更されることになったと発表した。同ゲームタイトルは以前、“M(17歳以上)”に指定されていた。
今回のレーティング変更は、約1カ月前に、同ゲームのPC版向けに作られた改造プログラム「Hot Coffee」に関する問題が浮上したことを受けて決定した。ユーザーは同プログラムを簡単に入手できるうえ、これを利用して、露骨な性的表現を含むおまけのミニゲームをプレイできる。
この問題が広く知れ渡るようになった頃、民主党上院議員のHillary Clintonをはじめとする複数の政治家がこのゲームを激しく非難した(Clintonは、暴力的なシーンを含むゲームは、米国の若者にとって、タバコやアルコールと同じくらい有害であると、公然と述べた)。政治家からの非難を受け、ESRBは、問題のミニゲームがSan Andreasに元々存在していたのか、あるいはサードパーティによって作られたものなのかを調査していた。
San Andreasを開発/販売するRockstar Gamesは7月に入り、声明文を発表し、問題のコンテンツはオリジナル版に含まれていたものではなく、改造プログラムに含まれていたものだと述べた。「『Hot Coffee』は、ハッカーグループの仕業であることが分かってきた。このハッカーグループがゲームの公式版にある複数のシーンを改造したことが、今回の騒動につながった」と声明文には記されていた。
だがその後、ゲームコンソール用のSan Andreasにも問題のミニゲームが含まれていることが明るみになった。先週後半、GameSpotの編集者は、2004年10月に購入したPlayStation 2(PS2)向けSan Andreasのコードのロックを、Action Replay Max端末とチートコードを使って解除した。しかしコンソール版の同ゲームは読み出し専用のDVDで提供されており、チートコードを使って新しいコンテンツを追加することはできない。それでも、問題のミニゲームが再生可能であることから、このコンテンツがPS2用のSan Andreasに元から含まれていたからであることが分かる(GameSpotは、News.comを発行するCNET Networksの一部門)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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