しかしStankey氏は、単に高速なネットワークを構築するだけでは不十分で、同社が成功するには企業と消費者の両方に提供するサービスを開発することが重要だ、とも語っている。
「輸送業が利幅の薄いビジネスであることは認識している」(Stankey氏)
この戦略の一環として、AT&Tは法人顧客にあらゆるタイプの管理サービスを売り込んでいる。セキュリティ、ネットワーク容量、いつの間にか企業の生命線となった無数の携帯端末の管理など、Stankey氏は、企業業務の効率化とコスト削減を支援すべく、AT&Tがあらゆるソリューションを提供していることに言及した。
「複雑な部分を管理するのがAT&Tのスイートスポットだ。これが、われわれのようなサービスプロバイダーの重要性を一段と高める」(Stankey氏)
企業へのより堅牢なサービス提供に向けてAT&Tが進めるネットワークアップグレードは、同社の新しいIPベーステレビ放送サービスで発生する膨大な量のトラフィックを処理する基盤にもなる。
高帯域幅ビデオサービスの提供に向けて各地のネットワークをファイバー化してきたAT&Tは、2006年中に複数の都市でIPTVサービスを開始すべく準備を進めている。同社は、テキサス州サンアントニオで同サービスを一部開始しており、Stankey氏によると結果は上々だという。
同社は今後、年末までにサービス対象地域を15〜20都市へと拡大する計画だ。ただ一部には、特に高品位テレビが普及しつつあるなか、IPTVのラストマイルに既存の銅線のインフラを利用するというAT&Tの戦略で十分なのかとの疑問を抱く観測筋もいる。
しかしStankey氏によると、これらの懸念には根拠がないという。サンアントニオのサービスは最大20〜25Mbpsの速度を記録しており、「高品位チャネルを1つと高速インターネットアクセス1つを含めた4つのテレビストリームを提供するのに十分以上の帯域幅だ」という。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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