SBC Communicationsは米国時間18日、169億ドルをかけたAT&Tの買収を完了したことを明らかにした。
AT&Tの社名を引き継ぐ新会社は同日、カリフォルニア州規制当局から買収に関する最終的な認可を取得した。
米連邦通信委員会(FCC)と米司法省は10月に、細かな条件付きで同買収を既に承認している。
今回の買収は2005年1月に発表された当時は、2006年前半に完了するものと予想されていた。
この買収は、通信市場の歴史における重要な出来事といえる。旧AT&Tが米連邦規制当局により分割されてから21年が経過し、Ma Bellとして親しまれてきたAT&Tは、自社から分離独立したはずの子会社に吸収されることになった。
分割後、AT&Tは長距離電話会社となった。また、地域電話事業は、Baby Bellsと呼ばれる複数の企業に振り分けられた。そのうちの1社がSBCだった。
これで、長距離通信と地域通信という2つの通信事業が、1社の下に再び集まることになる。
「SBCとAT&Tの合併、そして、今後に控えているVerizonのMCI買収は、通信業界において非常に大きなニュースだ」と通信業界アナリストJeff Kaganは述べた。
「われわれは、この10〜15年間、業界の変化を見てきた。1996年のTelecom Actによって、地域電話会社と長距離電話会社の競争に関する詳細が規定された。地域電話会社は、この法律に基づいた競争に勝ち、長距離電話大手企業を獲得しようとしている」(Kagan)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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