フィルタリングソフトなどを開発するネットスターは、同社のURLリサーチセンターが発見、存在を確認したワンクリック詐欺サイトの数が、2004年から2005年にかけての1年間で約7倍に急増していることが明らかになったと発表した。
また、家庭の保護者を対象とするインターネット利用実態調査においても、詐欺系サイトへの懸念が1位となり、URLフィルタリングなどによる具体的な対処が求められているとしている。
ワンクリック詐欺サイトの数は、ネットスターがURLフィルタリング用のデータベースとして収集、配信しているもので、いわゆる「ワンクリック詐欺サイト」を、通常のアダルトサイトや出会い系サイトとは異なる「違法と思われる行為」としてカテゴリ分類していた。このデータベースでは、ワンクリック詐欺サイトの数が2004年から2005年にかけての1年間で約7倍に急増した。
ネットスターが本年3月に実施した家庭の保護者を対象とするインターネット利用実態調査では、子供のインターネット利用において心配や不安を感じるサイトとして、ワンクリック詐欺やフィッシングサイトが82.2%と、ウイルスが仕込まれたサイトやアダルトサイト、出会い系サイトよりも多い結果となった。
また今後は、携帯電話やゲーム機、テレビ、携帯ゲーム機などパソコン以外の機器でのインターネット接続が増えていくことが予想され、これらの接続についても、悪質サイトへの意図せぬ接触を予防するための具体的な対処が必要としている。
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