Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間5月23日、新型の「Socket AM2」をベースにしたデスクトップ用プロセッサを公開した。これは新しいアーキテクチャをベースにした同社の今後の製品展開に向け、準備態勢を整える動きとみられる。
新発売のプロセッサのうち、「Athlon 64 FX-62」はAMDのデスクトップ用プロセッサとしては最高の性能を擁する。また、もう1つの新製品、「Athlon 64 X2 5000+」はAMDが得意とするデスクトップ向けプロセッサ市場で主力製品となるものだ。どちらもより高速なDDR2メモリと仮想化技術を新たにサポートしている。
AMDでは以前から、DDR2メモリに移行しても大幅な性能の向上は見込めないと表明している。同社は4つのプロセッシングコアと高速バージョンのHyperTransport技術を採用した新しいアーキテクチャに基づくプロセッサの2007年導入に備え、2006年時点ではプロセッサの設計を緩やかに進化させる戦略をとっている。
今回発表された新しいプロセッサは、Hewlett-Packard、Alienware、Fujitsu Siemens、およびLenovoなど、各社のPCに搭載される。1000個ロット時の単価は、FX-62が1031ドル、X2 5000+が696ドル。より詳しい価格情報はAMDのウェブサイトに掲載されている。
ライバルのIntelが、「Core」アーキテクチャをベースに現行の同社製デスクトップ向け製品に比べて大幅な性能向上をうたうプロセッサ、「Conroe」の発売を控えるなか、今回のAMDの新型プロセッサ発表は、これに約2カ月先んじる形となった。AMDは、5月の最終週に開催されるアナリスト向けの説明会でConroeへの対抗戦略の詳細を明らかにする予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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