市場リサーチ企業Directions on MicrosoftのアナリストであるMichael Cherry氏は、MicrosoftがVistaの動作に関するPCの機能をチェックできるようにしたことは評価できるが、その方法はまわりくどいと指摘する。
「なぜこうも複雑にする必要があったのか、わたしにはわからない。ユーザーにコンピュータエンジニアのまねをさせて動作条件を理解させずとも、1枚の紙に仕様を記しておけば済むことではないだろうか」(Cherry氏)
対するMicrosoftは、今後出荷されるPCは、そのほとんどがVista利用が可能なものになるはずだと言う。例えば、2006年中にDellが販売するすべてのシステムはVista Capableである。Dellの大半のVista CapableマシンはAeroグラフィック機能に対応しており、同機能の動作を設定できる機種も全モデルの4分の3以上におよぶという。またDellは、Aeroをサポートできるようデザインされたカスタム仕様のシステムを、計17種類販売する予定だ。
Amrofell氏は、「ほぼすべてのPCが、Vista-capableというロゴを添付するための条件を満たしていると考えている」と述べ、Premium Readyについては、「すでにかなりの数のPCが基準をクリアしており、数カ月以内にはさらに多くが対応するようになるだろう」と話した。
Microsoftがこうしたマーケティングプログラムやアップグレードツールを発表した背景には、PCの売り上げが最も伸びる新学期時期と年末商戦期を逃すことになったVistaに対して、ユーザーが抱く不安感を和らげるという目的がある。長い間、Vistaは2006年末までに提供が始まると予測されていたのだが、3月に入ってMicrosoftは、小売店での販売は2007年1月以降にずれ込むと発表した。
Windowsも管轄しているビジネス部門を率いるKevin Johnson氏は今週、CNET News.comによるインタビューの中で、2006年の年末商戦期にPCを購入するユーザーに対しては、Vistaへのアップグレードを容易にするために、ディスカウントや特別なプログラムを適用する可能性があると述べた。
もっとも同氏は、「何らかの対策を考えるつもりだ」とだけ発言し、詳細は明かさなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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