アップルコンピュータが、iBookの後継モデルとなるMacBookをついに発表した。5月17日より販売する。これでIntelベースのノートブックラインナップが出そろったことになる。
新たに13.3インチのワイド液晶画面を搭載したMacBookは2モデルが用意される。いずれもIntel Core DuoプロセッサやGigabit Ethernetを搭載し、iBookより最大5倍、12インチPowerBookより最大4倍速い性能を持つとのことだ。厚みは約1インチ(2.74cm)でiBookと比べて20%薄い。また、ディスプレイがiBookや12インチPowerBookと比べて79%明るくなっている。
上位モデルは、2.0GHzのIntel Core Duoプロセッサのほか、512MバイトDDR2メモリ、80GバイトSATA HDD(5400rpm)、DVD±RW/CD-RW両用のSuperDriveを搭載。すでに発売されているiMac、MacBook、Mac miniと同じく、「FrontRow」および内蔵カメラ「iSight」が搭載されている。価格は17万9800円(消費税含む)。色はホワイトとブラックの2色となっている。
また下位モデルには、1.83GHzのIntel Core Duoプロセッサ、512MバイトDDR2メモリ、60Gバイト5400rpm SATA(5400rpm)、DVD-ROM/CD-RW両用のCombo Driveを搭載。上位モデルと同じく、「FrontRow」および内蔵カメラ「iSight」も搭載されている。価格は13万4800円(消費税含む)。色はホワイトのみだ。
「アップルは2月に15インチのMacBook ProとともにIntel Core Duoベースのノートブックへの移行を開始し、今、その90日後に全く新しいMacBookのリリースにより移行を完了させた。ハイエンドからエントリーレベルまで、アップル史上最高のノートブックラインナップだ」と、アップルのワールドワイドプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデント、フィリップ・シラー氏は自信を見せる。
2005年6月にIntelプロセッサの採用を発表して以来、予想を上回るスピードで移行作業を進めきたアップルだが、これで残りはPowerMacシリーズのみとなった。また、同社のIntelチップ搭載製品は、3月に発表された「Boot Camp」によってWindows XPにもネイティブ対応し、いずれもMac OS Xとのデュアルブートが可能になっている。
今回の発表に合わせ、アップルは15インチMacBook Proのモデルを改定し、プロセッサを高速化した。価格は変わらない。30万9800円のモデルに搭載されるIntel Core Duoプロセッサの動作速度はこれまでの2.0GHzから2.16 GHzに、24万9800円のモデルでは、これまでの1.83GHzから2.0 GHzに高速化している。さらに、MacBook ProのCTOオプションとして、15インチ、17インチの両モデルとも、追加費用なしで新しいクリアワイドスクリーンディスプレイを選べるようにしている。
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