ゲーム業界大手のスクウェア・エニックスが狙うゲームプラットフォームは、もはや1つの高機能ゲーム機だけではない。
スクウェア・エニックスは5月9日、2006年後半に発売される2つの次世代ゲーム機向けの新作タイトルを発表した。いずれも携帯端末とあわせてゲームを楽しめる点が特徴だ。
まず、ソニー・コンピュータエンタテインメントの次世代ゲーム機「PLAYSTATION 3(PS3)」向けには、ファイナルファンタジーシリーズの最新作「ファイナルファンタジーXIII」と「ファイナルファンタジー ヴェルサス XIII」を提供する。同シリーズはこれまで全世界で累計6800万本以上を出荷した人気ロールプレイングゲーム(RPG)。また、同時に携帯電話向けに「ファイナルファンタジー アギト XIII」を提供する。
それぞれ、ゲームの詳しい内容については明らかにされていないが、共通する1つの神話をもとにした独自の世界が展開されるという。スクウェア・エニックスでは複数のファイナルファンタジーXIIIタイトルをさまざまなプラットフォーム上で展開する今回の取り組みを「FABULA NOVA CRYSTALLIS(ファブラ ノヴァ クリスタリス)FINAL FANTASY XIII」と呼んでおり、今回発表した3タイトル以外の展開もあるとしている。
一方、任天堂の次世代ゲーム機「Wii(開発コード名:レボリューション)」には、もう1つの人気タイトルであるドラゴンクエストシリーズの最新作「DRAGON QUEST SWORDS 仮面と女王と鏡の塔」を提供する。Wiiとの同時発売を目指す。
さらに、ゲームキューブとゲームボーイアドバンス向けにこれまで提供していた、ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルシリーズの新作も発表した。Wii専用ソフト「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルべアラー(仮称)」と、ニンテンドーDS専用ソフト「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト」の2つだ。
ゲームの詳しい内容については明らかにしていないが、ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルではゲームキューブとゲームボーイアドバンスをつないでプレイできるようにしており、WiiでもニンテンドーDSと連携させることが考えられる。
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