スクウェア・エニックスは4月20日、同社の映像作品「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」の全編を「Google Video」上に無断でアップロードした人物と和解したことを発表した。同社は、無断アップロードした人物に対する法的措置の準備を進めていたが、今回、その人物が損害賠償金の支払いに同意したため、和解に合意したとしている。
2005年10月、米Googleが運営するインターネット上の動画アップロードサイトGoogle Videoにおいて、ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン全編のビデオファイルが無断でアップロードされていることが判明。スクウェア・エニックスは、米Googleに対してビデオファイルの削除要請を行った。ビデオファイルは早急に削除されたが、スクウェア・エニックスはその後も調査を続行し、ファイルをアップロードした人物の身元を特定した。
同社は損害賠償請求訴訟のみならず、刑事告訴も視野に入れて本件に取り組んできたが、無断アップロードした人物が、ビデオファイルをGoogle Video上にアップロードしたことを認め、謝罪と損害賠償金の支払いに応じたため、4月17日付で同人物と和解するに至ったとしている。
スクウェア・エニックスでは、同作品の英語吹き替え版について、イギリスおよび北米での発売を間近に控えており、今後も自社の知的財産権を侵害する行為の取り締まりを強化するとしている。
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