Apple Computerは米国時間16日、前回投入したパッチのアップデートをリリースした。同社は先週、セキュリティアップデートをリリースしていたが、一部でこれをインストールすると問題が生じるとの報告を受け、新たにアップデートを公開した。
Appleは自社サイトのサポートページに掲載した情報の中で、前回投入した「Security Update 2006-002」をインストールすると、Safariのアイコンがブランクになり、起動しないケースがあると述べている。この問題は、アップデートをインストールする前にSafariをアプリケーションフォルダから移動させると発生するという。
一部のユーザーはAppleの掲示板サイトに、13日にリリースされた2006-002パッチをインストール後にネットワーキング関連の問題が発生したとの報告を書き込んでいる。
Sans Instituteの最高調査責任者Johannes Ullrich氏によると、Appleが用意した新しいパッチは、先に出されたアップデートの問題を解決するもののようだという。SANS Internet Storm Centerは、17日にセキュリティ勧告をリリースした。
「このアップデートはセキュリティに関する新たな問題には対応しておらず、先のパッチにあったインストール関連の問題を修正するもののようだ」(Ullrich氏)
Appleがリリースしたのは、「2006-002 v1.1 for the Mac OS X 10.45 (PPC)」と「2006-002 v1.1 for the OS X 10.45 Client (Intel)」の2つ。
トラブルが原因で、ソフトウェアメーカーがリリース後数日以内にパッチを修正することはしばしばあるが、Appleが16日にリリースしたものは、問題解決に向けた3回目のMac OS Xセキュリティアップデートとなる。13日に出されたパッチには、その前に出したセキュリティパッチの問題を修正するための意味合いもあった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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