サムスン電子は1日の記者会見で、その販売対象の拡大を試みた。
サムスン電子のComputer System Division担当エグゼクティブバイスプレジデント、H.S. Kim氏は、「Q1は典型的なコンピュータユーザーでも使えるようになっている。生活に欠かせない仕事や娯楽のファイルをいつでも利用できるようにしながら、ユーザーが自由にモバイル環境で作業できるようにすることが目標だ」と語っている。
しかし、Creative StrategiesのアナリストTim Bajarin氏によると、Q1を最初に購入するのは、医療従事者などの特殊なニーズを持つユーザーになる可能性が高いという。大きなTablet PCを使っていたものの、あまりにかさばる、もしくは高価すぎると感じていたユーザーだという。
大半の消費者は、まだこれらのデバイスに対して1099ドルも払いたいとは思わないと、Bajarin氏は語っている。同氏によると、このようなミニタブレットの価格を499〜699ドルあたりに設定できれば、一般ユーザーを獲得するチャンスは高まるという。
しかし、企業が多くのマルチメディア機能を搭載したミニタブレットを望むと考えるアナリストばかりではない。IDCのアナリストRichard Shim氏は、「消費者向けデバイスとしてはあまりに高価だが、業務用途のデバイスとしてはあまりに消費者向けだ」と語る。
Singer氏も、MicrosoftのコーポレートバイスプレジデントBill Mitchell氏も、コストやバッテリ駆動時間の問題など、まだ克服しなくてはならない課題が残っている、と語っている。
Mitchell氏はCNET News.comに対し、「多くの難問がある」と述べている。だがSinger氏は、これらの問題はすべて「技術的にも物理的に解決可能」だとすぐに付け加えた。
Mitchell氏は記者説明会で、「第一歩としてのQ1には非常に期待している」と語った。
Mitchell氏によると、同社では既に小型タッチスクリーンデバイス上でのWindowsの動作を改善しており、Windows Vistaでも改良を進めるという。第1弾のデバイス用として、Microsoftはダイヤルキーボードのほか、タッチ操作での親和性を高めたWindows Media Playerや人気の高いパズルゲームSudokuを追加している。
同氏は記者説明会のなかで、「Windowsを小型PCに詰め込み、それで終わりというわけにはいかない」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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