Sun Microsystemsは米国時間24日、第3四半期の決算を発表。昨年のStorage Technology買収により売上高は上昇したものの、2億1700万ドルの赤字となった。
同社の第3四半期(3月26日締め)の売上高は8月のStorageTek買収によって21%増の約31億8000万ドルとなった。しかし、1株あたりの損益については6セントの赤字となった。
売り上げ増加にもかかわらず、同社は依然として市場で課題に直面しており、投資家も懐疑的な見方を変えていない。また、同社の損失は前年同期の2800万ドルよりも拡大している。しかし、Sunの最高経営責任者、Scott McNealy氏は慎重ながら強気の声明を発表した。
「われわれは再び成長し始めた。製品も高く評価されている。Solaris 10 OSは大成功を収めている。次は堅実な収益性の実現だ」(McNealy氏)
Sunがどの程度アナリストの期待に応えたのかは、まだ明確になっていない。何らかの変化があれば1株あたりの損失がさらに5セント拡大してもおかしくないと、同社は説明した。しかし同社の売上高は、First Callが集計したアナリストの予想平均、32億1000万ドルを1%下回った。なお、1株あたりの損益について、同社は予想した6セントの損失と直接比較するのに十分な詳細を示さなかった。
Sunの損失額は、8700万ドルの買収関連費用、5700万ドルの株式ベース報酬、3600万ドルのリストラ費用、400万ドルの出資金運用益、そして400万ドルの税制優遇分を除いた場合、1株あたり1セントになると、同社は説明した。
Sunは、数年前のドットコムバブル崩壊で失った売上と堅実な収益性の再現に苦しんできた。Advanced Micro Devices(AMD)のOpteronに代表されるx86プロセッササーバ市場への本格参入、Sparcプロセッサの復活や同プロセッサ関連の富士通との提携、自社のほぼすべてのソフトウェアのオープンソース化、そして時間単位で処理能力を販売するSun Gridの推進など、同社はさまざまな活動を繰り広げている。
また、Sunはこの日、McNealy氏がCEOを辞任し、これまで社長兼最高業務責任者を務めてきたJonathan Schwartz氏が新CEOに就任することを明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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