Microsoftが、学術誌検索サービス「Windows Live Academic Search」の英語ベータ版をリリースした。
同リリースは米国のほか、オーストラリア、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、そして英国で利用可能となっており、「Google Scholar」もしくは「SciFinder Scholar」に対抗するものとして位置づけられている。
Academic Searchは図書館が定期購読するコンテンツをインデックス化し、OpenURLをサポートする。OpenURLは図書館規格で、現在は定期購読ベースのコンテンツのリンクに利用されている。Academic Searchを機能させるには、図書館もしくは調査機関がMicrosoftにOpenURLリンクリゾルバ、つまりコンテンツへのカスタムリンクを作成および管理するベンダーの情報を提供する必要がある。Academic Searchは、これで各機関の購読内容に応じて研究者に全文資料へのダイレクトアクセスリンクを提供できるようになる。
学術誌検索では一般的な予想ソートや引用編集機能も用意されている。研究者らは、さまざまな検索結果で即座に得られる情報の量をコントロールすることができる。所属機関が購読している出版社のものは、検索結果から全文に直接リンクされる。
検索を行う機関が購読していない資料については、要約と関連する出版情報だけが検索結果に表示される。出版社によっては、リンクをクリックすると1本単位での購入が可能なことを通知するメッセージが表示される場合もある。
また、RSSフィードも用意されており、新しい資料の出版もしくは引用があった場合には研究者に通知される。研究者は、検索のニーズに合わせてカスタマイズ可能なマクロも作成できる。
Microsoftは声明のなかで、同サービスが現在は物理学、電子工学、そしてコンピュータサイエンスしか対象としていないことを明らかにしているが、同社はコンテンツのアクセスを拡大すべく出版社と協力を進めているという。だが、テストを行ったところ、同システムは「Oxford Journals' Forum for Modern Language Studies」などの人文系学術ポータルにもリンクされることが分かった。
現行バージョンのAcademic Searchは、学術分野の結果以外に、「Web」「News」「Local」「Feeds」といった名前のついたポータルからも検索を行う。このサービスがGoogle Scholarとの競合を意図していることは明らかだ。
Academic Searchは、Microsoftが2006年に入りベータ版をリリースした新しいオンラインデスクトップサービスWindows Liveへの統合も可能になっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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