Microsoftが、同社の製品利用ライセンスを拡張して、キーボードとマウスの技術にも適用しようと取り組みを進めている。ソフトウェア大手の同社がハードウェア技術のライセンスを規定するのは、これが初めてのことだ。
現在Microsoftに対する独占禁止法関連の調査が米国外で進んでおり、規制当局も同社が相互運用のための十分な情報を競合社に提供していないとの懸念を表している。そうした中で、ハードウェアに関係する知的財産へライセンスを適用するという、今回の取り組みが発表された。
Microsoftは米国時間3月29日、同社の「U2」「Tilt Wheel」「Magnifier」技術がハードウェアライセンス適用の対象となると述べた。
U2はインターフェースを検出し、切り替える技術で、コンピュータへのPS2接続もしくはUSB接続の必要性をキーボードやマウスが自動的に判断できるようにするためのものだ。またTilt Wheelは、スクロールホイールを上下左右に動かして、カーソルを滑らかに移動させる技術である。一方Magnifier技術は、マウスなどの入力デバイス向けの編集および参照ツールとして利用されている。
Microsoftのエンターテインメントおよびデバイス部門プレジデントRobbie Bach氏は、「大半の人々はMicrosoftを純然たるソフトウェア企業だと考えているが、われわれは20年以上にわたり、デスクトップ周辺機器産業にハードウェアの革新を提案し、技術を提供する主導的な役目を担ってきた」と、声明の中で主張した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」