Windows Vistaの発売延期にオンライン上は「百家争鳴」

文:Michelle Meyers(CNET News.com)
翻訳校正:坂和敏(編集部)
2006年03月23日 11時56分
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 Microsoftが待望のWindows Vistaの発売を延期すると米国時間21日に発表したことを受け、ネットでは至るところで井戸端会議が始まっている。

 ウェブ上では、新たに設定された2007年1月のリリース日では、ホリデーシーズン中のPCの売上が大打撃を受けるとする懸念の声が一部に見られる。その一方で、小売業者にとっては、ホリデーシーズンやクリスマス向けの大量製品発売を回避したほうが、新OSに関する顧客の質問に対応する時間を確保できる、との声もある。

 また、Vista発売の延期は一般ユーザー、パートナー、そして株主を裏切る行為だとしてMicrosoftを批判する声もある。さらに、当初から堅牢な製品の発売を目指して同社が余分に時間をかけることを称賛する声もある。ただし、これらはネットのごく一部の声に過ぎない。

 ごく普通のPCユーザーから、専門の金融アナリストまで、Vista発売延期のニュースに対するインターネットのさまざまな反応の一部を以下に紹介する。

 「新学期前の書き入れ時に間に合わず非常に残念だった。それが今度はホリデーシーズンにも間に合わないことになった。販売するラップトップやPCは、どれもWindows XP搭載マシンということになる。何パーセント程度のユーザーが、Vistaにアップグレードするのだろうか。アップグレードは夢に終わるのではないだろうか。ハイテクメディアのコンバージェンスにより、今年のホリデーシーズンはVistaを一気に普及させるための重要な節目になっていたはずだ。Microsoftは直ちに解雇と希望退職の募集を実施すべきだ。企業の説明責任はどこに行ったのか」
--Mini-Microsoft

 「私はほぼ1年ごとに新しいPCを購入しており、2006年は絶対購入するつもりだったが、これでほかのPC(デスクトップとラップトップ)をVistaにアップグレードする可能性はほぼなくなった。よほどのことがない限りはホリデーシーズンの特売を利用して買い物をしているが、行動を起こすのはまだ先になりそうだ」
--Crazy D's Spot

 「ソフトウェア業界では、予定はいつも遅れるものだということを学んだ。自分の上司が、スケジュールの遵守よりも、製品の品質と顧客やパートナーのフィードバックを今でも重視しているのはうれしい。(開発の遅れは)確かに苦痛だし、きまりも悪い。しかし、これまでも製品の発売延期はあった(私は、Microsoftで働く前、Windows 2000のベータテスターをしていたが、Windows 2000では最初のテストCDができてから何年も予定が延期された)。それでも、調子の悪い製品が出るより、予定が延期されるほうが良い」
--Scobleizer

 「商用市場でMicrosoftと競合しているのは、NovellとAppleだけだ。彼らには、Vistaの発売延期につけ込んで市場シェアを拡大しようと急ぐ理由がある。だがMicrosoftのほうは、素晴らしい製品に仕立てるべく時間をかけることができる。現時点で驚くようなものを出さなければ、クリスマスにWindows Vistaを投入できずに失う多少の売上よりも長期的な打撃を受けることになる」
--Jerome on Technology

 「Vistaの発売延期で最も大きな打撃を受けるのは、おそらくGatewayだろう。eMachinesを買収した同社は、一般ユーザー向けに出されるエントリーレベルシステムのセグメントで一大勢力となっている。通常、この市場はWindowsの新バージョンが発表されると一気に活気づく。一部の人々は、コストを抑えつつOSとコンピュータを一度にアップグレードするので、Vistaの発売延期は映画でグリンチがフービルの町を襲ったような衝撃をGatewayに与えるだろう。ソフトウェア開発にスケジュールの延期はつきものだ。バグを解消する必要があり、新機能を追加する必要がある。待望のVistaにとって今回が初めての延期ではないし、今回が最後にならないとも限らない」
--The Motley Fool

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