「私の当初の反応は『やっぱり』だった。Vistaに関してはすでに延期が繰り返されてきており、新しいOSの内容が実際にどうなっているかもまだ分からず、ユーザーとしてあまりにもフラストレーションがたまってきた。だが、よく考えてみると、これはMicrosoftの英断であり、高く評価すべき行動だと思うようになった。われわれは、バグが多く、未完成で、安全性に欠けるソフトウェアをリリースした同社を何度責めたことだろうか。だから、最初から堅牢で、数週間でService Packの投入が必要になることのない製品を開発するための機会を同社に与えてもよいのではないだろうか」
--Hagrin.com
「実際にどの程度の影響があるだろうか。Microsoftにはほとんどない。Vistaが欲しい人たちはさらに数週間待つだろう。実際に影響を受けるのは、Vistaマシンをホリデーシーズンに投入したかったPCベンダー各社だ。顧客が新しいOSの出荷を待ち、ベンダー各社が大量の在庫を抱え込まないで済むよう、Microsoftには何らかの対策が必要になるだろう」
--Michael Gartenberg氏(JupiterResearchのアナリストブログ)
「Windows Vistaの登場が遅れることは、GoogleとAppleにとって悪い知らせだと言いたい。これまでに出たWindowsとちがって、Vistaで重要なのは、デスクトップOSの販売ではなく、AppleやGoogleと直接競合するよう位置づけられたリッチなインターネット上でのエクスペリエンスを売り込むことである。AppleやGoogleはそれぞれ、iTunesやGoogle Searchのような垂直統合型のインターネットプラットフォームを中心に自社のビジネスを構築している一方、Microsoftは一歩後退して、インターネット関連のコンテンツパートナーや配信パートナーとの統合をさらに緊密化できるようにVistaの立ち上げを遅らせている」
--Mr. Wave Theory
「Vistaの発売延期が(PCシステムベンダーに)及ぼす影響は、長期的にはたいしたものではないが、HPやDellには2006年後半に一時的にマイナスの影響がでると、われわれは考えている。これは、一般ユーザー向けのPCに対する需要と、(DRAM、ハードディスク、プロセッサの)高機能化から上昇するASPとの同期が、売上の伸びを加速させるまでにもう一四半期待つ必要が生じたためである」
--Merrill Lynch
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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