ヤフーはすでに、モバイルコンテンツの決済を代行するサービス「Yahoo!コンテンツストア」を開始し、PCと携帯電話のどちらからでもコンテンツが購入できるようにしている。今後はこのようにPCや、どのキャリアの携帯電話端末からでも利用できるサービスを拡充しつつ、ボーダフォンユーザーのみが利用できるサービスも提供していくものと見られる。
ヤフーの協力は、ソフトバンクにとっても大きな意味を持つ。ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏が「ソフトバンクはNTTやKDDIにない、Yahoo! JAPANというものがある」と話すように、ヤフーの持つ集客力やブランド力は、ユーザーを引きつける大きな力を持つからだ。
しかも、これまでボーダフォンの公式サイト数は約3300件と、NTTドコモの5844件、KDDIの4720件に比べて見劣りしていた。この差をヤフーやグループのコンテンツで埋めることもできる。ソフトバンクでは特に年間210億円の売上を誇るYahoo! JAPANのショッピング事業や同380億円のオークション事業に注目しており、これらのサービスを強化していくものとみられる。
なお、ヤフーはこれまで各事業部に置かれていたモバイル担当者を集約し、4月1日付けで新たにモバイル事業部を設立することを発表している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果