総合比較サイトを運営している比較.comが3月15日、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場(IPO)した。1株あたりの公募売り出し価格は仮条件の40万円〜45万円の上限である45万円で、初取引のこの日は買い物が殺到して値がつかなかった。
上場に伴い4000株を公募し、1600株を売り出した。公募によって得た約16億円は、サーバの増設や事業拡大のための運転資金などに充てる予定だ。
同社は、2003年2月に施行された確認株式会社、いわゆる「1円起業制度」で設立された初めての株式公開企業として注目された。朝方から買い気配で始まり、どんどん気配値を切り上げていった。大引けでは公募売り出し価格の約2倍となる91万円の買い気配で、差し引き約1万5000株の買い物を集めた。91万円で計算すると(発行済株式数3万1380株)、時価総額は285億5600万円。
なお、同業他社のカカクコムは、この日前日比3000円安(0.6%安)の47万円と小安かった。時価総額は665億5800万円。
一方、ITシステムの運用管理パッケージソフトウェアの開発や販売、サポート、コンサルティングなどを手がけるビーエスピーも3月15日、ジャスダック取引所に新規上場した。公募売り出し価格4150円に対して、初値は960円高(23.1%高)の5110円を付けた。
小確っかりだが、比較.comの人気に比べると見劣りする展開だ。初値を付けた後はすぐに5350円のこの日の高値を付けたものの、その後軟化した。引けにかけてはさらに売られ、終値は公募売り出し価格比で580円高(14.0%高)の4730円だった。
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