新興企業のJotSpotにとって、ありふれたWikiだけでは物足りないようだ。
創業2年目のJotSpotは米国時間3月6日、同社のホスティング型Wikiソフトウェア上で動作するプリビルドのコラボレーション用アプリケーションを開発するという戦略について詳細を述べた。
Wikiは、ドキュメントの共有や共同編集作業を可能にするオーサリングツールを備えたウェブページだ。Wikiでは電子メールを使わずに情報を共有できるため、ウェブ上や企業内で人気のツールとなっている。
Excite前社長のJoe Kraus氏が共同創設者となっているJotSpotは、中小企業に的を絞ったWikiソフトウェアを開発した。JotSpotによると同社のソフトウェアは添付ファイルの検索のような企業ユーザー向けの高度な機能を備えているという。
年内にプリビルドのホスティング型アプリケーションをいくつか発表し、より多くの顧客を獲得したいと思っていると、Kraus氏は述べた。第1弾は「JotSpot Class Reunion」と「JotSpot Bug Reporter」の2つだ。
JotSpotがホスティングするウェブページは、他のWikiと同様にテキストを扱うことができる。これらのページは再使用可能なコードやテンプレートも扱うことができ、JotSpot開発者やサードパーティ開発者が独自のWikiアプリケーションを開発するのを可能にしているとKraus氏は説明した。
「大部分の人は、JotSpotをホスティング型Wikiアプリケーションとみなしているが、実際はコラボレーション用アプリケーションを構築するためのプラットホームだ。Wikiはホスティング型アプリケーションのハブといえる」とKraus氏は述べた。
自社サイトでのプログラム化を可能にしたウェブ会社がいくつかあるがJotSpotもその1つだ。これらの会社は、自社サイトで動作するアプリケーションの構築やカスタマイズを容易にすることで利用者を増やしたいと考えている。
JotSpotは、「プロジェクト管理」のような特定のアプリケーションに関連したキーワードを購入するという検索マーケティング手法を利用して自社のサービスを促進しているとKraus氏は述べた。
「コンシューマー用アプリケーションの場合、ゼロからWikiを始めるのではなく、特定のアプリケーションを求める人が多い」と同氏は述べた。
これらとは別に、JotSpotはもうじきホスティング型コラボレーション用スプレッドシートである「JotSpot Tracker」の最終版を発表する予定だとKraus氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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