Microsoftは米国時間22日、Windows Vistaの新しいテストバージョンをリリースすることを明らかにした。
Microsoftによると、最新の「Community Technology Preview(CTP)」は、企業向けのバージョンでという。同社会長のBill Gatesが、1月にラスベガスで開催されたCESでVistaをデモしていたことから、Vistaは主に消費者向けの製品という認識が高まっていたが、同社はそうした考えを払拭しようとしている。
MicrosoftのBrad Goldberg(Windows Client製品管理担当ゼネラルマネージャ)は、ジャーナリストとの電話会議のなかで、「Windows Vistaは、消費者と同等か、それ以上に企業に重点を置いている」と語った。
Goldbergによると、VistaはこれまでのWindowsに比べて再起動の必要が少なくなり、管理のしやすさも向上するため、大量のPCを保有する企業にとっては管理コスト削減に役立つという。
Vistaのスケジュールには変更はなく、Mirosoftは消費者向けのテスト版を次の四半期に、また完成版を2006年後半にリリースする予定だ。
「最終的な日程は、品質によって決まることになる」(Goldberg)
Microsoftは、2005年の9月と10月、12月にそれぞれCTPバージョンをリリースしてきている。同社は一時、CTPバージョンを毎月投入することを計画していたが、2005年11月にこの計画を破棄していた。
Windows部門責任者のJim Allchinは先月、Microsoftが主要なCTP版をあと2つリリースするとしていた。ただし、これまでのWindowsの場合と異なり、Vistaでは「ベータ2」を何度かリリースする、同氏は述べていた。Microsoftは、どのエディションのVistaを投入するのかについては明言を避けている。短時間ではあったものの、同社はVistaで6種類のバージョンを用意するほか、欧州連合の命令に従ってメディアプレイヤーを搭載しない「N」バージョンも2つ揃えるとの情報を自社ウェブサイトに公開していた。
Microsoftの関係者は電話会議の冒頭、「さまざまな推測が流れていることは知っている。もうすぐ何らかの情報を公開する」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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