東芝は2月21日、薄型テレビの新ブランド「REGZA(レグザ)」を展開するとともに、「C1000」「H1000」シリーズ計6機種を3月より順次発売すると発表した。
新ブランド名であるREGZAは、ドイツ語で“跳躍感”を意味する「Regsam」からの造語であるとともに、技術の粋を結集して本物の高画質を表現するという主張「“Real Expression” Guaranteed by amaZing Architecture」が込められたもの。
東芝デジタルメディアネットワーク副社長兼テレビ事業部長の新倉諭氏は現在の薄型テレビ市場について、「地上デジタルや光ネットワークなど映像関係の急速なインフラ整備により、国内における薄型テレビの需要はさらに拡大する」と言及。2006年の予測販売台数845万台のうち薄型テレビ(液晶+PDP)が78%で、その大半がデジタル化されるという。
東芝デジタルメディアネットワーク副社長兼テレビ事業部長の新倉諭氏 |
また「2007年の販売台数は855万台、薄型テレビは89%と予測されるが、この数値は半年から10カ月前倒しになる可能性もある」と、薄型テレビ市場の急速な拡大について語った。このような背景から、東芝では薄型テレビ事業に経営資源を特化。高画質、デザイン、環境配慮を追求した商品の投入により、2006年度は国内26V型以上市場において15%以上、グローバル26V型以上市場においてシェア10%以上の目標を掲げている。
新ブランドREGZAは、同時発表されたC1000およびH1000シリーズのほか、2005年9月に「FACE」ブランドとして発表された「Z1000」シリーズも含む全3シリーズ計10機種という構成。従来はZ1000のみに搭載されていた映像エンジン「メタブレイン・プロ」を、全モデルに採用しているのが特徴だ。従来比16倍の14ビット精度処理や色の陰影や濃淡を補正する新ヒストグラム・ダイナミックガンマ、色相・彩度・輝度を独立制御するカラーイメージコントロール・プロなどにより、繊細かつ深みのある滑らかな質感を再現できるとしている。
デザイン面については、必要最小限の要素で構成された「ミニマルデザイン」を新たに採用した。余分な装飾を抑えたシンプルなフォルムにすることで、視聴時に画面へ集中できるように配慮している。また、REGZAのコンセプトカラーには「卓越感」「本質感」「高質感」をアピールするため、濃緑色を基調とした「レグザ・グリーン」が採用されている。
C1000シリーズは、26V型「26C1000」、32V型「32C1000」、37V型「37C1000」の3機種がラインアップされている。REGZAの基本仕様であるメタブレイン・プロやミニマルデザインのほか、地上アナログとデジタルチューナーをそれぞれ1つずつ搭載しており、ハイビジョンの本質機能を追及したシンプルモデルに仕上がっている。発売日は26C1000と32C1000が3月1日、37C1000が3月20日の予定だ。
「LH100」の後継機種にあたるH1000シリーズは、32V型「32H1000」、37V型「37H1000」、42V型「42H1000」の3機種で構成されている。全機種に160Gバイトのハードディスクを内蔵し、電子番組表を使って簡単に番組録画できるのが特徴だ。また、地上アナログとデジタルチューナーをそれぞれ2つずつ搭載しており、アナログ・デジタル放送の両方に対してダブルウィンドウ表示や2番組の同時録画もできる。さらに「連ドラ予約」「新・ちょっとタイム」「新・今すぐニュース」など多彩な録画機能を装備するほか、専用リモコンの採用で操作性も大幅に向上。発売日は3機種ともに5月下旬を予定している。
広告キャラクターには従来と同じくニューヨークヤンキースの松井秀喜選手を起用。3月中旬からバットスイングで桜吹雪を、5月には水飛沫を飛ばすテレビCMの放送が予定されており、ブランド立ち上げ時期とワールドカップ商戦を中心に大規模な広告展開を実施する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス