だが表計算ソフトの世界では、何でもExcelと比較される。BricklinのwikiCalcは、ユーザーがExcelで長い間感じてきた問題を解決してくれる。
「Excelを共有しようと思った場合、ユーザーはファイルを添付した電子メールを延々とやりとりすることが多い。これでは非常に効率が悪い」とMayfieldは述べる。「スプレッドシートに加えられた変更をどうやって管理するのか?2人以上でやりとりしている場合、どうなるのか?40人いる財務部門が記入する場合は?」(Mayfield)
これに対するBricklinの答えは、wikiCalcのユーザー全員がデータの入力や編集をできるようにし、編集された場合には、その内容を瞬時に全員のコンピュータに反映されるようにすることだ。
「ISPのホスティングアカウントさえあれば、編集ツールとして利用できる」とBricklinは言う。
現時点では、wikiCalcの全機能が公開されているわけではない。たとえば、ウェブページへのリンクをセルに入力し、ウェブから動的に情報を呼び出す機能はまだ提供されていない。だが、2月中にリリースするベータ版にはほとんどの機能が含まれる予定、とBricklinは述べている。
実用的なスプレッドシートという意味では、wikiCalcがExcelのレベルには達していないことは明らかで、Excelに通じている人はすぐにそれに気が付くだろう。だが、wikiCalcではデータをテーブル形式で表現するため、ユーザーには親しみやすい。また、個々のセルに数値を記入して計算する機能など、表計算ソフトの機能を数多く有している。このような特徴こそ、多くのユーザーを動かすのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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