Groove Networksは来週にも、同社のコラボレーション・ソフトウェアの新バージョンをリリースすると見られている。この新バージョンは、同ソフトにとって三度めのメジャーリリースで、ユーザーが出先などから企業ネットワークに接続して情報を共有するのに役立つよう考えられている。
Grooveは、新バージョンのリリースに合わせて、製品の名称を「Groove Virtual Office」に変更した。同社によると、新しい名前はこの製品の使われ方を反映したものだという。同社はまた、2つのハイエンドバージョンの価格を約20%引き上げた。
Groove NetworksはLotus Notesの生みの親であるRay Ozzieが1997年に設立した会社で、当初はこのピアツーピア(PtoP)のデスクトップアプリケーションを、企業をターゲットにしたスタンドアロンのコラボレーションソフトとして売り込もうとしていた。しかし、Grooveは昨年、このソフトウェアが共同作業やモバイル機能を持つ既存のシステムを拡張する手段として使われているケースが多いことに気付いた。
「汎用のコラボレーションソフトを売るのは非常に難しい。この市場は競争が非常に激しく、ほとんどコモディティ製品のような扱いを受けている」と、Grooveの戦略的マーケティング担当ダイレクター、Andrew Mahonは述べている。
「Grooveをビジネス上の諸機能を共有する手段として、30日または120日間試用してみないかと提案したところ、最高情報責任者(CIO)が関心を示すことが多かった」(Mahon)
たとえば、通信社のReutersでは、生産性向上の手段としてGrooveのソフトウェアを約100人の従業員間で利用しているが、今後利用者を1000人まで増やす予定であると、同社の戦略革新グループ責任者のMandeep Singhは説明した。Grooveのソフトウェアを使えば、従業員は旅先からでも、バーチャルプライベートネットワークを使わずに、共同作業プロジェクトの最新状況を知ることができる。
Grooveの顧客は、大企業が約40%、公官庁が約40%、小規模な企業が約20%という内訳になっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス