Dellは米国時間11日、第2四半期の決算を発表した。同四半期には、ストレージシステムやモバイル製品、サービス、ソフトウェア、周辺機器の売上が増加し、PCの売上を補強する結果となった。
Dellは7月31日締めの同四半期に、前年比32%増となる10億2000万ドル(1株あたり41セント)の利益を計上した。同四半期の売上高は134億ドルで、前年同期比15%増だった。
Thomson First Callがまとめたアナリストの予測では、同社が137億1000万ドルの売上から1株あたり38セントの利益を計上すると見られていた。なお、前年同期の売上は117億1000万ドルで、1株あたり利益は31セントだった。
PCビジネスは、同社の主要な収入源となっている。PCの出荷台数は増加が続いているものの、価格は数年前から着実に下がってきている。Dellは格安販売の先頭に立ち、デスクトップコンピュータをモニタなしで300ドル未満から注文できるようにした。
第2四半期はPCの売上が増加したが、同社CEO(最高経営責任者)のKevin Rollinsは慎重な構えを見せている。
Rollinsは声明のなかで、「平均販売価格の下落はわれわれの予想を超えているが、われわれは収益性のバランスに重点を置きながら、EPS(1株当たり利益)で予想値を達成した」と述べている。
Rollinsは先月、Dellは今後3〜4年で800億ドルの売上規模に成長する可能性を秘めている、と述べていた。
Dellは、自社を追う2大PCメーカーにプレッシャーを与え続けなくてはならず、価格戦争は両刃の剣となる。PCベンダー第2位のHPは、四半期決算を来週公表する。また、IBMのPC事業部を引き継いだ第3位のLenovoは、10日に公表した決算で4590万ドルの利益を記録したことを明らかにした。
それでもDellは、(ラップトップやAxim PDAなどを含む)270万台のポータブル製品をはじめ、合計910万台のコンピュータを第2四半期に出荷できたという。同社は、ソフトウェアと、プリンタやモニタなどの周辺機器で20億ドル以上の売上があったことも明らかにした。
Dellは米国市場で大きな成功を収めているものの、海外市場ではHPの後塵を拝している。Rollinsが先月語ったところによると、同社は現在1日に平均1億3520万ドルの売上を記録しているという。
Rollinsはまた、今後3〜4年間で、同社の成長の約55%が米国市場からのものになると予想していると語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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