デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は2月16日、取締役会において、シリウステクノロジーズの株式を取得することによる資本参加を決定したと発表した。
シリウステクノロジーズは、独自の位置情報連動型モバイル広告配信技術である「アドローカル」を始め、モバイル用検索エンジン、モバイルアフィリエイトなどのパッケージを開発しており、モバイルシステム開発やモバイル関連ソリューションの分野における技術力をもつ。
DACは、シリウステクノロジーズの経営陣3名から合計200株を1億円で取得し、シリウステクノロジーズに資本参加する。これにより、DACの所有株式数は200株となり、所有割合は5.0%となる。譲渡期日は3月15日の予定。なお、シリウステクノロジーズの株式取得による2006年11月期の業績に与える影響は軽微としている。
また、エルゴ・ブレインズが実施する第三者割当増資を引き受けることも決議している。
エルゴ・ブレインズは、200万人を越える会員が自発的に登録し行動、購買したデータベース「DreamMail」を活用して、ダイレクトマーケティング、Eコマース、ネットリサーチなどの事業を展開している。DACは、2003年5月にエルゴ・ブレインズ株式を取得して以来、主力商品のDEmailを独占販売するほか、出資を増額し、DACグループから代表取締役を含む役員を派遣するなど、協業関係を強化している。
今回、エルゴ・ブレインズの第三者割当増資を引き受けることにより、株式14万1000株を9024万円で取得する。これによりDACは、現在保有している株式167万2000株とあわせて議決権ベースで41.0%相当分(発行済株式総数に対する割合は40.4%)の181万3000株を所有することになる。さらに、現在代表取締役および取締役を当社グループより派遣していることから、エルゴ・ブレインズはDACの連結子会社となる予定だ。株式取得の日程は、申込期日、払込期ともに3月6日となっている。
今後の見通しについてDACは、「エルゴ・ブレインズは、現時点においては業績面で厳しい状況にあるが、収益構造の改革が着実に進みつつあることから、今回の追加投資をおこなうことが、DACにとっても将来的な業績拡大につながるものと考えている」としている。なお、業績予想の公表は、インターネット広告業界は成長途上にあり変動要素が大きいため、差し控えるとしている。
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