Gatewayは、消費者およびプロフェッショナル市場向け直販業務の強化に注力するなか、eMachinesとの合併以来2年にわたって最高経営責任者(CEO)を務めてきたWayne Inouyeの辞任を発表した。
Gatewayが米国時間2月9日に発表したところによれば、正式な後任が見つかるまで、同社の会長で元社長のRick SnyderがCEOを務めるという。
一身上の理由だというInouyeの突然の辞任は、同社が回復へと向かうさなかの出来事だった。Gatewayは2005年、米国におけるマーケットシェアが6.1%に達して米国第3位のPCメーカーとなった。2005年の出荷台数は33%増で、(GatewayがPCの大半を販売する)米国において有数の伸び率を示した。
問題なのは、これらの数字が主に低価格の小売販売モデルによって達成されたことであった。これに対してGatewayは、官公庁や企業向けの販売を拡大したいという考えがある。
低価格PCメーカーのeMachinesをGatewayが2004年3月に買収したことを受けてCEOに就任したInouyeは、同社の取締役も同時に辞任した。ただし同氏は、同社の移行期間中は相談役にとどまる。
Snyderはアナリストとの電話会議のなかで、「Wayneの元で小売ビジネスは好調で、今後も好調は続くだろう。そのことは誇りに思っている。収支も赤字から抜け出した。われわれは、プロフェッショナルおよび直販ビジネスのさらなる拡大に向け、チームや資源を引き続き強化できることを非常にうれしく思う」と語った。
eMachinesのCEOとしてGatewayに加わったInouyeは、小売市場進出に成功した。大手家電販売チェーンBest Buyの元幹部だったInouyeは、eMachinesおよびGatewayのコンピュータを主要小売店の店頭に並べることで、直販業務以外への進出を果たした。
Gatewayの取締役会は、先ごろInouyeが提出した同社の2006年の業務計画を可決しており、今後もこれに修正を加えることはないと、Snyderは語っている。ただし、同氏は、消費者およびプロフェッショナル市場向けの直販業務改善に強い関心があることを指摘している。
Gatewayは、第4四半期決算として複雑な結果を残している。
同四半期においてGatewayは、前年同期比で13%増となる約136万台のPCを販売した。同社小売販売が一部支えたこの伸びにより、Gatewayは、前年比で米国市場2番目に速い成長を遂げたPC企業になることができたとIDCは述べている。
しかし、第4四半期における直販事業の売上高は、前年同期比で39%降下し、1億1500万ドルとなった。原因として、販売促進を目的としたマーケティング活動の失敗や、家電製品の販売中止などが挙げられている。
同四半期におけるプロフェッショナル向けの販売は、同9%減の2億1700万ドルであった。原因として、販売台数の減少と平均製品単価の低下が挙げられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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