グーグル、新機能満載の「Google Desktop 3」を公開へ

文:Elinor Mills(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里、坂和敏(編集部)
2006年02月09日 15時25分

 Googleが同社のデスクトップ検索ツールに新機能を追加しようとしている。

 新しい「Google Desktop」では、「Sidebar」のカスタマイズ性がさらに高まるほか、他のユーザーのデスクトップに直接情報を送ったり、1度に複数のコンピュータを検索したり、パスワードを使って検索機能をロックしたりすることが可能になる。

 これらの機能が追加されたGoogle Desktop 3は、米国時間9日に公開されると見られている。この無料ダウンロードプログラムを使えば、自分のPCに保存したファイルを検索したり、容易にアプリケーションを起動したりすることができる。このプログラムに含まれるSidebarには、ユーザーが指定したジャンルのニュースやRSSフィード、天気予報、株価などの情報を表示させることが可能なほか、電子メールの新着リストをスクロール表示させたり、写真をスライドショー形式で順番に表示させたりすることもできる。さらにTo Doリストの表示機能やメモ欄も付属する。

 このベータ版では、ユーザーがSidebarを画面上の好きな位置に配置することも可能だ。また、ニュース記事へのリンクやメモなどの情報を、「Gmail Chat」経由もしくは「Google Talk」を使って他のユーザーに送り、そのSidebarに表示させることもできる。さらに、Windowsのパスワードを使って検索機能をロックすることも可能になるため、他のユーザーが勝手に検索するのを防げるようになる。

 複数のコンピュータを利用することが多いユーザーは、新しいGoogle Desktopを使って、各PCに保存されたファイルを1度に検索できるようになる(PCがインターネットに接続している必要はない)。「Search Across Computers」という機能を有効にすれば、文書やウェブブラウザの履歴のコピーが(同ソフトウェアがインストールされた)他のPCに自動的に転送される。そして、ユーザーがあるPCから情報を検索すると、自動的に別のPCでも検索が行われると、Googleの製品管理ディレクターSundar Pichaiは述べている。

 同氏によると、Googleは、同社のサーバからすべてのファイルのコピーを30日以内に削除するという。またサーバ上のデータは暗号化されるという。さらに、パスワードで保護されたファイルや暗号化されたウェブページはすべて転送対象から自動的に除外される。また除外するファイルやフォルダをユーザー側で指定することも可能だと、Pichaiは付け加えた。

 そのほかの変更点としては、検索フォームの機能が改良され、キーワード入力時に候補が表示されるようになったり、インデックス作成機能を無効にできたり、zip形式の圧縮ファイルが検索対象に追加されたり、プリファレンスページが改良された点が挙げられる。

 このGoogle Desktopは英語版から提供が開始され、3月末には16言語に対応するとPichaiは述べている。

 さらに、新しいプラグインを追加すればSidebarにeBayのオークションの状況を表示したり、求人情報やラッシュ時の道路情報を表示させたりすることも可能になる。

 デスクトップ検索の分野には大きな注目が集まっており、すべての大手検索企業が競合他社を出し抜くために機能の拡充にしのぎを削っている。

 Microsoftは2005年5月に、「MSN Search Toolbar」の一部として「Windows Desktop Search」を公開した。また同社は次期OSの「Windows Vista」に独自のサイドバーを搭載する計画も進めている。一方、Yahooは2005年に買収した「Konfabulator」をベースにした「Yahoo Widgets」を提供しており、Apple ComputerでもMac OS X向けに「Dashboard」を提供している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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