Netscapeは米国時間25日、「Netscape 8」ブラウザのアップデート版を公開した。アップデート版では、同ブラウザに存在した「重大な」セキュリティ脆弱性2件が修正されている。
Netscape広報担当のAndrew Weinsteinによると、「Netscape 8.0.3.1」で修正されたのは、以前から知られていた脆弱性で、オープンソースブラウザのFirefoxでは既に修正されているものだという。Netscape 8は、Firefoxの技術を利用して開発されている。
今回修正されたのは、Fireofox 1.0.5で修正されたもののうち、深刻度の高い脆弱性のみである。その他10件の脆弱性を修正したアップデート版は、数週間以内に公開される予定。このことについてWeinsteinは、「重大な問題に少しでも早く対処したかった」と述べる。
French Security Incident Response Teamは、今回修正された脆弱性の危険度を「重大」と評価している。これは、攻撃者がこれらの脆弱性を悪用して、遠隔地からPCを乗っ取ることができることを意味する。
Weinsteinによると、Netscape 8.0.3.1では、容量の大きな画像をダウンロードするとブラウザがクラッシュしてしまう不具合など、2件のバグも修正されているという。さらに、同アップデートは複数のパフォーマンス上の問題にも対処しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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