Netscapeは米国時間19日、同社ウェブブラウザの最新版、「Netscape 8.0.4」をリリースした。
リリースノートによると、Netscape 8.0.4には、基盤技術として使われている「Firefox」で加えられた修正が含まれているという。これは、Mozilla Foundationが先月リリースしたFirefox 1.0.7のパッチがすべて含まれることを意味する。
Time Warnerの子会社America Online(AOL)の1部門であるNetscapeは、セキュリティに関する更新の場合、Mozillaがリリースした数週間内に自社製品に反映させている。Firefoxが7月にパッチを発行した際は、Netscapeは8月には改定した自社ブラウザをリリースしている。
最新版では9件の脆弱性を修正した。これには、ブラウザがIDN(International Domain Names)を処理する方法における欠陥も含まれている。攻撃者はこのバグを利用して、遠隔からコードを実行することができた。IDNは国際的表記法を利用したウェブのアドレス。
今回のアップデートは、Netscapeが同ウェブブラウザを5月にリリースして以来、5回目の更新となる。ユーザーは、使用しているブラウザよりアップデートについての警告を受け取ることになる。
Netscape 8は「混合型」ブラウザである。FirefoxのGeckoレンダリング技術を用いているが、ユーザーはウェブサイトがうまく表示されない場合、MicrosoftのInternet Explorerエンジンに切り替えることができる。
Hewlett-Packard(HP)は、Netscapeをプリインストールした最新のデスクトップPCとノートPCを来年より出荷開始する計画だ。HPとNetscapeは今月初めにこの提携を発表しており、1990年代のブラウザ戦争が終了して以来、主要PCメーカーと結んだ初めての配布契約だとNetscapeでは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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