東京証券取引所の取引制限で、1月25日の株式市場では午後1時半からの短縮取引になったライブドアだが、1月16日(終値336円)の強制捜査以来7営業日ぶりに比例配分ではなく売買が完全に合致して取引時間中に値が付いた。
2006年1月25日の株価動向
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新経営陣が決まったことや買収思惑が浮上していること、粉飾決算疑惑があるものの連結ベースの1株あたりの純資産185円(2005年9月末)を株価が下回ってきたことなどを手がかりに買い物も集めた。
取引開始後は171円の売り気配で開始したが、ストップ安の126円で2億株近い買いが入り、約1億7000万株の売り物を上回った。そして、午後1時53分に前日比21円安(11.93%安)の155円で成立して寄りついた。その後も投機的な動きが続き、乱高下した。一時は128円まで下落したが、終値は同39円安(22.16%安)の137円だった。
出来高は4億2156万株と、全取引銘柄の中でトップの商い。ライブドアは東証マザーズ市場に上場しているが、東証1部市場の出来高が概算で21億4720万株だったので、この約20%を占めるようなインパクトだった。売買代金は578億円。
また、ライブドアマーケティングは7営業日連続のストップ安で引けた。
この一方で、ライブドア関連株は堅調。エイチ・エス証券とダイナシティはストップ高となり、ライブドアオートは出来高1億2049万株と全銘柄中4番目の大商いで上昇した。ライブドアオートはこの日、証券取引法違反の容疑で逮捕された時に同社の社外取締役だった堀江貴文氏、宮内亮治氏、岡本文人氏の3名の辞任を発表した。
なお、ライブドアでは、堀江氏が社長を退任したことで、ブログのタイトルを「livedoor 社長日記」から「堀江貴文日記」と変更した。
こうした1月25日の株式市場の取引状況を受けて、東証では1月26日以降当分の間ライブドア株の取引について、再度立会時間を変更する。午前取引は行わずに、午後2時から午後3時まで1時間のみの取引となる(システム上は午後2時まで売買停止と表示される)。また、以下の売買規制も取られる。
東証では、注文件数が850万件、もしくは約定件数が450万件を超えた場合、システム処理の継続に支障が生じる可能性が高いことから株式などの全銘柄について取引を停止する措置を取っている。今回の一段の規制について東証では、「1月25日の売買において注文・約定件数が増加しており、システム全体の処理可能件数を著しく逼迫する可能性がある」と説明した。1月25日午後3時現在までで、注文件数は580万件程度、約定件数は290万件程度だった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果