ライブドア堀江氏が退任--後任は熊谷氏と弥生の平松社長に

永井美智子(編集部)2006年01月24日 17時53分

 ライブドアは1月24日、堀江貴文氏ら3人の幹部と従業員1人が23日に証券取引法違反の疑いで逮捕されたことを受け、堀江氏の代表権および社長の地位を異動すると発表した。現取締役の熊谷史人氏が後任の代表取締役に就任する。今後の新体制については、同日夜に記者会見して説明した(関連記事)。

 また、新たに執行役員制度を設け、業務の執行と監督の権限を区別する。執行役員社長にはライブドア傘下の弥生代表取締役社長である平松庚三氏が就任する。いずれも24日に開かれた取締役会で決定した。

執行役社長に就任する平松庚三氏

 熊谷氏は1977年生まれの28歳。2000年に未来証券に入社後、2001年1月にライブドアに入社した。2004年12月より同社の取締役を務めている。平松氏は1946年生まれの60歳で、1973年にソニーに入社後、IDGコミュニケーションズジャパンやAOLジャパンの社長を歴任し、2000年にインテュイットの代表取締役社長兼CEOに就任。マネジメントバイアウト(MBO)により、米Intuitより独立して弥生を設立した。なお、弥生は2004年12月にライブドアの傘下となっている。

 23日に同じく逮捕された宮内亮治氏からは取締役の退任届けが出され、ライブドアはこれを受理した。なお、堀江氏からは退任届けが出されていないため、同氏は引き続き取締役の座にある。「堀江貴文氏の今後の進退に関しては現在意志の確認が取れていない」(ライブドア)

 また、今回の事件を受けてライブドアは社内体制の変更を発表した。業務の執行と監督を区分するため、業務執行にかかわる判断をする経営委員会を設立する。経営委員会は平松社長と各事業本部の担当執行役員で構成する。ライブドアのこれまでの組織図と今後の体制は以下の通り。

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ライブドアは組織体制を堀江氏をトップとする旧体制(上)から、取締役と執行役員を分けた体制(下)に変更する

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