米国土安全保障省は米国時間13日、国際空港における偽造パスポートの使用を抑制するため、電子パスポート導入に向けた2度目の試験を今週実施すると発表した。
この試験では、生体認証技術を利用した電子パスポートを、サンフランシスコ国際空港、シンガポールのチャンギ空港、オーストラリアのシドニー空港で試用する。試験期間は1月15日から4月15日までで、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール政府が協力する。
「今回の試験は諸外国の政府と協力する重要な機会となる。目標は、電子パスポート読み取り装置の設置を今秋末までに完了することだ」と国土安全保障省のプログラム、US-VISITのディレクターJim Williamsは声明の中で語った。
電子パスポートには、デジタル写真を含む生体情報と経歴などの個人情報が記録される。今回試験される技術は、電子パスポート保持者が協力空港経由で入国する際に、パスポートが記録する電子情報を読み取り、そして確認するためのものだ。
米国の外交官、オーストラリアおよびニュージーランドの市民、シンガポール航空の関係者などが電子パスポートの交付を受けた。彼らは試験を実施する国際空港で通常の入国手続きも受ける。
この試験は、各国の電子パスポート開発に役立つ情報を集めるために活用されると、国土安全保障省は言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス