Hewlett-Packard(HP)が、次世代DVD規格として、Blu-rayとHD DVDの両方を支持することを発表した。この方針転換で、費用のかかるフォーマット争いが勢いを増す可能性がある。
HPはこれまで、ソニーが推す次世代DVDフォーマットBlu-rayを一貫して支持してきた。しかし11月、さまざまな機能の追加を求めるHPの提案を、Blu-rayの支持団体が拒否した。
これを受けてHPは、Blu-ray支持を継続する一方で、東芝主導の団体による高品位(HD)ディスクフォーマットHD DVDの推進活動にも参加することを表明した。
「顧客に最も便利で費用効率の高い解決策を提供したい。そのため、両方のフォーマットを支持する決断をした」と、HPパーソナルストレージ部門のジェネラルマネージャーMaureen Weberは声明の中で語った。「HD DVD Promotion Groupに参加しながらBlu-ray Disc Associationとの活動も続けることで、本当の開発費を評価し、最終的には顧客にとって一番良く、価格的に最も有利なソリューションを提供できるようになる」(Weber)
Blu-ray陣営は、HD DVD支持だった映画会社が、2006年にコンテンツ販売を開始する場合には両フォーマットを採用すると発表したこともあり、最近になって勢いを得つつあった。しかし、開発費の問題は、Blu-ray陣営にとってデリケートな問題となっていた。
Blue-rayとHD DVDはどちらも、現行のDVDを大幅に上回る容量のデータを保存でき、高品位の映画やゲームといった大容量ファイルの配信に適している。Blu-rayディスクは25Gバイトと50Gバイトの2種類、HD DVDディスクは15Gバイト、30Gバイト、45Gバイトの3種類が用意される予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス