まずはRSS/Atomフィードリーダーの機能と、ソーシャルタギングの機能から始める。画面左側のオーガニックサイドバーでは、新着記事のある順/多い順で自動的にフィード項目が並び変わる(写真)。取得したフィードについては、あとで読み返しやすいように自由にタグ(記事の大まかな内容を示すカテゴリー情報)を追加できる。「Mac」や「iPod」といったタグを、「Apple」という上位のタグでまとめて表示させることも可能だ。
この他、特定のウェブページやブログ記事に紐付けされていない独立したRSSを生成する機能も用意する。「これは情報のフライヤー(ビラ)のようなもの」と小川氏は説明する。
さらに、いずれは読んだ記事を題材にブログ記事を書いて、自分のブログに投稿する機能も提供する。小川氏は「特定のブログだけでなく、あらゆるブログに投稿できるようにしたい」と語った。
強みについては、後発であること、サイボウズという名前がある程度認知されていることを挙げ、「小コストでスケールのいいサービスがつくれる」とした。ビジネスモデルについては当面CPC(コスト・パー・クリック)広告を主体にしていく。
Google、Yahooとの差別化では、「そもそも両社とは立ち位置が違う」と答えた。「我々はツールであり、よりミクロなものを目指している」(小川氏)
「検索結果の価値を高めるためにやっていること」という質問に対しては、Fast Search & Transferの検索エンジンを使っていることと、タグを絡めた検索サービスも提供していく予定であることを挙げた。
また、目標に関しては、ユーザーにとってマインドシェアが高いサービスを目指したいとした。小川氏はWeb 2.0的サービスという点においても、フィードリーダーというサービスでも、3本の指に入るサービスを目指すと意気込んだ。
質疑応答では、まずRSS検索においてGoogleやYahooより優位に立てる根拠に関する質問が出た。テクノラティの佐藤氏は「GoogleやYahooはインデックスが非常に大きいこともあり、そのリフレッシュにもどうしても時間がかかってしまうはず」という持論を唱えた。
他の質問者からは「1つのタグを使った絞り込みでは物足りないので、2つ以上のタグを使った絞り込みに対応して欲しい」という要望が出た。これに対してNTTレゾナントの上原氏は、複数キーワードによるブログ検索に対応しているので、ぜひそちらを試して欲しい、と答えた。また、テクノラティの佐藤氏は、米国のTechnorati.comでは2つ以上のタグをandやorといった条件をはさんで検索することに既に対応しているとした。
サイボウズは、Fastの検索エンジンが持つ「ダイナミックドリルダウン」という機能を実装すると説明した。これは検索結果について、別のキーワードでさらに絞り込みをかける機能で、「擬似的な体験はできるはず」と小川氏は答えた。
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