Solaris、OpenOffice、Java、オープンソースソフトウェア--この提携でMicrosoftと直接競合しない部分はあるか?
ほとんどない。JavaはMicrosoftの.NetおよびWindowsと競合し、OpenOfficeはMicrosoft Officeと競合し、SolarisはWindowsと競合している。また、Google Toolbarは、MicrosoftのMSNと競合するGoogleオンラインサービスへのアクセスを提供している。
Schmidtは、Microsoftとの競争に直接言及することは避けた。しかし、Sun社長のJonathan Schwartzはそこまで控えめではなかった。同氏はインタビューのなかで、「.NETを進化させるためにGoogleとMicrosoftが手を組む姿を想像できるだろうか。わたしが知る限り、それはない」と語った。 また同氏によると、SunもGoogleも「インターネットにアクセスするのに500ドルも払わずに済むようにしたい」ことを理由のひとつとして、無料でダウンロードできるオープンソースソフトウェアを支持しているのだという。
しかし、Sunは昨年Microsoftとの戦いをやめたはずでは?両社は現在協調関係にはないのか?
確かに、McMealyとMicrosoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmerは2004年4月、SunのJavaに関する反トラスト訴訟について和解し、技術を共有し、ソフトウェアのインターオペラビリティを約束する合意書に署名した。その合意は顧客の要望に基づくものだったと、両社はわざわざ強調した。しかし、実際には、併用できない両社の技術に対し、多くのユーザーが不満を訴えていた。これとは対照的に、GoogleとSunは多くの意味で表裏一体の存在で、両社の今回の提携はエンジニアの会話から生まれたものだった。
この2つの提携関係の違いは、McNealyがそれをどのように表現したかにも鮮明に現れている。Googleについて同氏は「これはごく自然な提携だ。この話を聞いても、だれも驚かないだろう」と語った。Microsoftについては「必要に迫られての提携で、顧客がそれを望んでいた。提携を発表する直前まで抵抗があった」と語った。
今回の提携には、互いのソフトウェアの開発、配布、普及に協力するだけではない、何か画期的な側面はあるのか?
おそらくある。しかし、両社は、コンピュータサービスの利用方法を変えるかもしれない可能性について多くを語らなかった。SunもGoogleもPC上で稼動するソフトウェアを多数持っているが、ネット上で利用できる充実したコンピューティングサービスの世界を構築しようとそれぞれの取り組みを進めている。Schmidtは、PC上のソフトウェアとネットワークベースのコンピューティングサービスの境界線が曖昧になりつつあると語ったが、その意味について細かくは語らなかった。McNealyはより包括的に「われわれは、『ネットワークこそコンピュータである』というこのネットサービス環境の実現に取り組んでいく」とコメントしたが、Schmidt同様、詳細には触れなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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