ウィルコムとウィルコム沖縄は9月27日、新しい音声端末2シリーズ4機種と新定額料金プランを発表した。130万画素のカメラや動画撮影、Bluetooth対応、音楽再生機能、PC向けファイル閲覧機能、指紋認証など、すでに携帯電話には搭載されていながらPHS端末にはなかった機能がたくさん盛り込まれた。
代表取締役社長の八剱洋一郎氏は「ここ半年で40万人以上のユーザーを獲得したが、サービスの満足度を調査すると品揃えが薄いことに不満が多い。今回の新端末によってこれを解消するとともに、この新端末を支える新しいサービスと料金体系も導入する」と語った。
今回の新端末では新機能がたくさん盛り込まれたものの、あくまでも基本機能の充実にこだわる。独自に調査した結果、携帯端末ユーザーは(1)通話メイン派、(2)通信機能重視派、(3)多機能希求派の3つに分かれ、ウィルコムは(1)と(2)をメインターゲットに据える。(3)は学生など若年層が多いが、(1)(2)では、企業ユーザーが多い。調査において「ほしい電話機は?」という問いに対して、「音声品質がよくシンプルでかっこいい携帯電話」との答えが57.2%、「最先端機能満載の携帯電話」との答えが29.9%だったことから、「前者の答えを追求した結果が今回の新商品だ」(八剱氏)としている。
日本無線のWX310J |
そして、300と310シリーズ共通の具体的な基本機能としては、モデム機能とUSB端子を装備した「PC接続」、フルブラウザによる「インターネット」、POPとSMTPに対応した「Eメール」、端末を紛失した際などで保存データを遠隔操作によって消去したり、端末操作にロックをかけたりできるリモートロック機能による「セキュリティ」、メイン液晶画面の「QVGA液晶」がある。この中で、リモートロック機能は、別のウィルコム電話機からのライトメール送信か、ISDN公衆電話などサブアドレス発信可能な電話機からの発信により操作するが、一部の機種(京セラWX310K)は12月に対応する。
三洋電機のWX310SA |
共通機能以外の付加機能としては、300シリーズでは「35万画素カメラ」、データ通信「1xパケット通信」(32kbps)がある。310シリーズでは、「JAVA(MIDP2.0)搭載」、「ドキュメント閲覧機能」。「Mini SDカード対応」、「130万画素カメラ」、「4xパケット通信」(128kbps)がある。端末ごとの機能や特徴などは、「フォトレポート」を参照してほしい。
このほか、Java対応端末向けのコンテンツとしてナムコやタイトー、バンダイネットワークスなど10社がゲームを提供するほか、jig.jpのjigブラウザが提供されることも決まっている。
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