こうした新機種の機能をシンプルに安心して利用できるように、月額基本使用料だけでウィルコム端末間の音声通話と、他社携帯電話やPCとの送受信を含んだEメールの送受信が無料で使える「ウィルコム定額プラン」の利用者向けに、4xパケットデータ通信も定額で使える新しいパケットデータ通信料定額サービス「データ定額」を11月下旬に開始する。これにより、音声とEメール、4xパケットデータ通信のインターネットがすべて定額(月間3950〜9200円)で利用できる。
ウィルコム定額プランの月額使用料は2900円かかり、このほかにデータ定額が加算される。データ定額の基本は、まず10万パケットまで無料で利用できる「定額オプション料金」が1050円となっている(ウィルコム定額プランの月額使用料と合計で3950円)。
次に、10万パケットを超えた分は、1パケットあたり0.0105円の従量課金になるが、従量課金の上限金額は3800円となっている(同6700円)。つまり、音声端末単体でインターネットを利用した場合は、最大で3800円のデータ定額となり、ウィルコム定額プランと合わせた月額請求額は6700円となる。なお、3800円の目安は約36万パケットだという。
八剱氏は、「1日1回ぐらい株価を検索するユーザーで、だいたい月間約20万パケットを利用している。この場合、ウィルコムではすべてを合計した月額請求料が5000円だが、他社の定額プランでは8919円となる」と優位性をアピールした。
さらに、PCにウィルコム端末を接続してデータ通信をしたり、端末の内部ブラウザにウィルコム以外のプロバイダやPRINのアクセスポイントを設定して利用する場合は、従量課金の上限金額が6300円となる。6300円の目安は約60万パケットだ。つまり、ウィルコム定額プランと合わせた月額請求額は9200円となるわけだ(ただし、ここで表記している月額請求料にはウィルコム端末以外の通話料金などは含んでいない)。
八剱氏は、「PCに接続した場合のデータ通信料金も定額にしているのはウィルコムだけで、携帯電話各社にも負けない」と述べた。同社の社内データによると、つなぎ放題(4xパケットデータ通信)利用者の月間平均利用データ量は421万パケットとなっており、ウィルコムの場合は9200円の定額でこれを利用できるが、携帯電話各社では1万8000円〜3万4000円かかるとしている。
「PCに接続した場合のデータ通信料金も定額にしているのはウィルコムだけ」と語る八剱氏 |
今後の展開について八剱氏は「音声定額を開始した際に400万人の獲得を目指すとした。8月末に約336万人のユーザーを獲得してその後も順調に増えているが、このままの商品構成だったら目標を達成できそうになかった。しかし、今回の発表でこの400万人はクリアできそうだ」と自信を示したが、「その後の目標については現在詰めているところだ」とした。
また、製品の開発サイクルについても「いまのところコメントしづらい部分があり、現在策定している最中だ」と濁した。
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