Yahooは米国時間17日、ユーザーレビューとインタラクティブマップなど、ローカル検索サービスにおける新たな機能を発表した。
市場規模34億ドルと見込まれるローカル検索市場では、すでにGoogleやAmerica Online(AOL)が激しい戦いを繰り広げている。
新たに追加された機能によって、Yahoo Localのユーザーは、地元のレストラン、映画、イベントを検索する際に、その街全体の一覧を順番に見ていく手間を省くことができるようになる。また他のユーザーによるお勧め情報を入手することもできる。
ユーザーは、My Yahooアカウントにアクセスすることで、地元のレストランやイベントに関する最新のユーザーお勧め情報を読むことができる。また、RSSフィード経由で最新情報を入手することもできる。
Yahoo Local担当ゼネラルマネージャPaul Levineは「ローカル検索の未来は、総合的かつ適切な検索結果を導き出すだけではなく、そういった結果とコミュニティ内で生み出されるコンテンツを組み合わせることにある」と述べる。
このサービスは、地域のイベント情報をリアルタイムで更新する機能も備えており、この機能を使って、個人の検索履歴に基づいたローカルコミュニティ関連のお勧め情報も提供する。
一方、競合他社も独自のローカル検索サービスの開発に力を入れている。
Googleは2005年に入り、地元のショップや営業時間、Wi-Fiアクセスポイントを案内するエディトリアルレビュー機能を提供開始した。AOLは、映画チケットの購入や、地域のレストランのディナー予約ができる機能を提供しており、2005年後半には携帯電話からローカル検索ツールにアクセスできるようにすることを計画している。
ローカル検索分野への参入が、会社に利益をもたらすとは限らない。ローカル検索のユーザー獲得競争は1990年代後半における、Citysearchと、MicrosoftのMSN Sidewalkの闘いにまでさかのぼる。MSNは、レストランやイベントのローカル検索で収益を上げることは困難であると判断し、1999年に競合するTicketmaster Online-CitySearchにSidewalk検索サービスを売却した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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