フジテレビ、NTT、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の3社は8月11日、120ギガヘルツ帯ミリ波無線によるHD映像素材の非圧縮多重伝送実験を共同で実施すると発表した。
光ファイバのアクセスポイントがなかったり、敷設困難な中継先からのHD映像素材を配信した場合、現状ではHD映像素材を圧縮し、マイクロ波無線を使用して伝送しているが、映像の遅延や画質の劣化などの問題が残っている。今回の実験は、そうした地域においてもHD映像素材を遅延することなく、複数回線同時に無線伝送可能であることを実証することが目的だ。
共同実験は8月以降来年春までに数回、フジテレビのある台場や、NTT研究所がある厚木などで実施する予定。NTT研究所が研究を進める120ギガヘルツ帯ミリ波無線技術、フジテレビのHDコンテンツ制作技術、NTT Comの非圧縮HD伝送技術をはじめとした各社のノウハウを持ち寄り、解決すべき主要な技術課題や実現の可能性について検討してゆく。
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