CNET News.comが入手した情報によると、Intelは同社のデスクトップ用チップセットに関し、3つのローエンドモデルの製造を段階的に終了し、代わりにハイエンドモデルやCentrinoベースの製品に重点を移していくという。
この動きは8月末までに始まるとみられているが、その影響で2カ月程度の間、さまざまなメーカーから出ているローエンドPCの出荷に遅れが生じる可能性がある。
Intelの動きに詳しい情報筋は、同社が910GL、915GL、915PLの各チップセットの製造を終了するとの報道について、その内容を認めた。この3つのチップセットは、今年後半にIntelが供給するデスクトップ用製品の約20%を占めると見られていた。
Intelのある関係者は、同社がローエンドのチップセット製造から全面撤退するとの報道を一蹴したものの、同社がモバイル製品やハイパフォーマンス製品に重点を移すために製造工場で変更作業が進んでいることを明かした。フェーズアウトされる製品についてはさまざまな報道が飛び交っているが、Intelは製造中止になるチップセットを正式には明らかにしていない。
IntelのBill Kircosは、「われわれの工場は現在フル稼働の状態だが、変更作業も進んでおり、一時的なキャパシティー不足も発生するだろう」と語り、同社がPentium、Xeon、Itaniumという同社の看板プロセッサを今年中にすべて一新する計画であることを付け加えた。
Intelがハイパフォーマンスのチップセットに重点を移すことは、同社が次世代チップに取り組む準備を整えたことを示唆しているかもしれない。これらのチップは、マルチコア、新しいフロントサイドバスアーキテクチャ、新しい周辺機器インタフェースを搭載するプロセッサのほか、セキュリティ管理や複数OSの運用といった要求にも対応できる。
Morgan Stanleyが先ごろ公表したレポートによると、Silicon Integrated Systems(SiS)やVia Technologiesなどの競合チップセットメーカーは、すぐにもIntelの製造体制の変更に対応できるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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