Intelが第2四半期の決算を発表。ノートPC用プロセッサの売上が大幅な伸びを示したことから、第2四半期としては過去最高となる売上高を記録した。
第2四半期の売上高は、前年同期比15%増の92億ドルに達したものの、過去最高の売上高を記録した2005年第1四半期からは2%の減少となった。同様に、利益も前年比16%増の約20億ドルを記録したが、4月期の利益を6%下回った。
Intelは、6月10日に行った四半期中間報告で先の予想を見直し、売上目標を91億〜93億ドルの間に引き上げていた。4月には、同四半期の売上高を86億〜92億ドルの間と予想していた。同社は現在、今四半期の収益予想を96億〜102億ドルの間としている。
IDCとGartnerは、今週公表した各々のレポートのなかで、ノートPCや低価格PCの需要が、予想を上回る第2四半期のPC出荷台数につながった、と指摘していた。
Pentium Mプロセッサを含むIntel最新のノートPCプラットフォーム(開発コード名「Sonoma)は、発売からわずか3カ月しか経過していないが、Intelによると同社が出荷するモバイルプロセッサの半数以上がこの新アーキテクチャをベースにしたものになっているという。
同社CEOのPaul Otelliniは「新製品や先進の半導体製造能力、新興市場に対する投資により、業界を上回る成長率を達成した。デュアルコア・プロセッサの量産をさらに進めるとともに、65nm(ナノ・メートル)のプロセス技術による製造を開始し、最新の革新的プラット フォームを提供する今年後半に期待している」と声明のなかで述べている。
同社は、Pentium、Xeon、Itaniumの各プロセッサ毎の内訳を示していないが、チップ全体の売上は過去最高レベルに達したとしている。また、チップの価格が全体的に下がったほか、同社がMicrosoftのXboxゲームコンソール向けに大量注文を受注したことで平均販売価格が若干下がったことも指摘している。
さらに、Intelでは自社ブランドのチップセットやフラッシュメモリの出荷数も増加したが、その反面で、同社のマザーボードや有線接続技術を選択するPCメーカーはそれほど増えなかったという。
このほか、同四半期のIntelの動きとしては、2006年からMac向けにチップを供給するApple Computerとの契約、デスクトップPCや低価格サーバ向けデュアルコアPentium Dチップの発売、そしてライバルのAdvanced Micro Devices(AMD)が起こした独禁法訴訟などが目立った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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