Apple Computerは米国時間13日、第2四半期の決算発表を行ったが、MacとiPodの売上が引き続き好調で、結果はウォールストリートの予想を大幅に上回るものとなった。
3月26日締めの同四半期の売上は32億4000万ドルで、利益は2億9000万ドル(1株あたり34セント)。なお、前年同期の売上は19億1000万ドルで、利益は4600万ドル(1株あたり6セント)だった。
アナリストの予想では、売上が32億ドル、利益が1株あたり24セントになると見られていた。また、Appleが1月に発表していた予測では、売上高が約29億ドル、利益は2月に実施された株式分割を加味して1株あたり20セントとなっていた。
同四半期中の販売台数は、iPodが530万台で、Macintoshは107万台で、年末商戦を含む前四半期の販売台数--iPodが450万台、Macintoshが100万台強--をそれぞれ上回る結果となっている。また、1年前との比較では、Macの販売台数はおよそ40%の伸びを示し、iPodは5倍になっている。
同社CEOのSteve Jobsは、「Appleは絶好調だ。しかも、今年はものすごい新製品がいくつも登場することになっている」と声明のなかで述べた。
Appleはまた、6月締めの今四半期に向けた決算予想も示した。同社の見通しによると、売上は32億5000万ドルで、利益は1株あたり28セントになるという。アナリストはこれまで、32億ドルの売上と1株あたり24セントの利益を予想していた。
同社は、いわゆる「iPod効果」--iPodを購入したWindowsユーザーが、のちにMacに乗り換える現象が実際に起こっていると述べ、その証拠として同社の直営小売店でMacを購入した顧客のうち、5人に2人が初めてMacを手にする人たちだったと語った。
またAppleの幹部らは、同社の売上がここしばらく好調に推移していることについて、こうした成長がいつまでも続くわけではないと警鐘を鳴らした。アナリストとの電話会議のなかで、CFO(最高財務責任者)のPeter Oppenheimerは、3度にわたり、Appleがこれまで記録していたような10%台後半の伸び率を今後も維持することは難しいと述べ、15%の成長率を達成できれば満足だと付け加えた。
Mac OS X 10.4 「Tiger」の発売はAppleの業績に弾みを付けるはすだ。同社は米国時間12日、同OSを4月29日に129ドルで発売することを明らかにしている。
iPodについては、同四半期の販売台数は前四半期の460万台に比べて16%の増加となったが、ただし低価格のiPod Shuffleが追加されたことで売上高は16%減少している。
一方Macについては、iMac、eMac、Mac Miniの3つをあわせた売上が4億8300万ドルとなった。この金額は前四半期の6億2000万ドルよりも少ないが、前年同期比では倍以上に増えている。また、Power Macの売上は3億2000万ドルで、前期比16%減、前年同期比8%減となった。さらに、iBookの売上は前四半期比6%減の2億7800万ドルだったが、前年同期比では25%の増加となった。そして、PowerBookの売上は4億1300万ドルで、前期比35%増、前年同期比23%増となった。
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